フランスとスイス ワインと山と滝(02年10月13〜16日)


いよいよ、後半の旅の出発です。
ドイツの黒い森といわれる土地を通ってスイスへ行こうと思ってたんですが、奥さんから「どうせなら、フランスの
アルザス地方を通ったほうが違っていて楽しいよ。」と言われて、アルザスに向かいました。

途中、ガソリンスタンドの給油所を給油しないで素通りしたような感じの所があったんですが、
どうやらそこがドイツとフランスの国境だったようです。

アルザス地方は、有名なワインの産地。
ワイン街道と呼ばれる田舎道の回りから、東の山麓まで、これすべてブドウ畑でした。


もう、迷うのにもすっかり慣れ(?)太陽の位置と磁石、地図と山の方向、道路標識などから
大体大きな間違いなしに走れるようになりました。

まず、最初についたのはObernaiという街、木の家が沢山残っている歴史のある街です。

   
<Obernai>               <奥さんの作ってくれたオニギリ>

10月でも、ブドウの収穫が出来るようです。
  
<ブドウ畑>                          <遠くの古城>

Ribeanvilleの街は、木組みの人形で知られているそうなんですが、生憎日曜日でお土産やは休みでした。

<Ribeanvilleの街>

Colmarの近く、Tirckheimが今晩のお目当ての宿。
毎晩10時に夜回りおじさんが歌を唄って街を回ると聞いたからです。
しかし、生憎突然の雨。ついに声は聞けませんでした。

宿は★★の49Euroのホテル。レストランはなく、外に食べに出ました。

     
<★★ホテル>       <Pinot Nour>

2日目、今日はスイスアルプスまで走ります。
アルザスでは、Equisheimに3つの古城があるという。
駐車場に車を止め、栗の落ちている散歩道を一人歩いた。
12世紀の古城跡。12世紀の王様は、いったいこの城で何を守ったんだろう?
たった一人で考え込んでしまった。

    
                             <Walhenbourg城とその門を通してDehsbourg城>

さあ、アルザスでやることは全部終わった。
雨模様の中、ドイツへ戻りBaselからスイスに入る。
ずーっとアウトバーンを走り続けて、Bernの先のThanで一般道に降りる。

ここから、Spiez湖の南岸をInterlakenまで走る。
ようやく、少し霧が晴れてきた。


<Spiezは、滞在型のリゾート地。>


Interlakenから山に入り、観光地Grindelwaldへ行く道と分かれると車はずっと少なくなる。
LauterBrunenから先は車は入れず、電車でWagenに出ました。


Wegenは、ユンゲフラウに登る隠れた宿泊地。登山とスキーのシーズンの間で人も少ないようです。
私は、ホテルエーデルワイズを予約していました。


<かわいいホテル エーデルワイズ>


<ベランダから見た風景>

ベランダ越しに見える雪山がユンゲフラウだと、分かりました。


<マウンテンビューのベランダで、ワインを飲む>

愛想のいいおばさん、料理上手のおじさん、美人の娘さんにもてなされて、夜が更けました。

目を覚ますと、何とユンゲフラウが雲の下でよく見えている。これはもう一泊しなくっちゃ。
というわけで、同じ部屋に延泊をお願いし、リュックを担いで出発した。


<ユンゲフラウ>


<ユンゲフラウ、モンヒ、アイガー  スイスアルプス三山>

登山電車は、Grindelwaldから来た人で一杯になった。日本人も多い。
このアイガーからトンネルに入る。北壁の中を通って裏を回り、ユンゲフラウの肩までゆっくりと登る。
こんな凄いものを、100年も前に作るなんて−−−

<有名なアイガー>


<途中の駅では、窓越しにアイガー北壁が見える。>

    
<氷河の中 氷の宮殿>       <ユンゲフラウ>         <アレッチ氷河 ほんまもんの氷河>

     
    <フライングキャッチをするカラス>    <切り立った下のない展望台>

もっと眺めていたかったが、トレッキングの為下山。
アイガーのトンネルを出たところで降りた。何と、満員電車の中、降りたのは私一人。
線路を離れ、山側の尾根道を選んだ。
道は整備され、目印もはっきりしている。アルプスのトレッキングは、延々下る。
Wegenまで、約3時間の行程。

     
<駅を出発>                 <氷河が目の前に>

一歩歩くごとに、目の前の三山の形が変わる。それ位そばの尾根を延々歩いた。

    
      <尾根道>                 <森林限界のケルン>

花のシーズンではない。出合った花はこれくらい。
    

何かカランカラン音がしていると思ったら、牛が首から下げている。
これでは、道に迷いようがないね。



3時間のトレッキングは、思ったより疲れた。ホテル エーデルワイズでは、ワインでぐったり。

4日目になった。もう、これ以上何にびっくりすればいいんだろう。
考えた末の選択は、滝。そうだ、今日は滝巡りをしよう。

最初の滝は、LauterBrunnenにあるStaubbachの滝。街まで落差300mと言われる


第2の滝も、やはりLauterBrunnenにあるTrummeibachの滝。この滝は、洞窟の中を流れている。
水量は少ないが、岩の中から噴出してくるのは、けっこうな迫力。
    

さあ、先を急ごう。と、アウトバーンに乗ったと思ったら、なんとLuzernを出たら田舎道。
でも、落葉が綺麗だったから、一休みしてパチリ。



Zurichの街は、そう簡単に抜けられないと聞いていた。目印はアウトバーン4号線、Winterthub、Shaffhausen方面。
ひたすらそう書いてあるほうに向かった。何とミスコースなし。慣れたものだ。


<ラッシュに合って、車中からパチリ>

3番目の滝は、ラインの滝。ライン川唯一の滝で、船をとめるため交易が出来たという。

<ラインの滝>


<多分スズメ>

ここまで来て、旅の目的はほぼ終わったと思った。もう、オーストリアはよそう。
すぐ電話して、今日中に帰ることを伝えた。
最後に、Lindouに行ってみたい。

Stein(石)という名の街を通った。綺麗な町だった。



その後、Lindouへ行く途中、Konstantz辺りでどうにも道が分からなくなった。
スイスとドイツの間の国境を5回位通り抜け、辺りは暗くなりいい加減いやになった。


と、目の前の道路標識にSingenからStuttgartと言うのがあった。迷わずアウトバーンに入り、延々走った


走っても走っても−−−で結構疲れ、夜9時Stuttgart宅に帰り着いた。
車から降りたところで、二人の子供達に合った。
その時、私の旅も、完全に終わったと感じた。