南ドイツ 城と街と山(02年10月6日〜9日)


Stuttgartでレンタカーを借りて、いきなりアウトバーンへ。
すべて自己責任の一人旅。緊張感が高まる。
渋滞にも巻き込まれながら、Heidelbergの辺りに下りたら、いきなり道に迷った。
Heidelbergの街がどこにあるのか分からない。(ここかどうかも−−−)
ようやく街に入ったら、城がどこだか分からない。言葉が通じない、なんて言ってはいられない。
何度、地図を見せて道を尋ねたことだろう。


何人の人に地図を広げて道を聞いただろうか。ようやく駐車場に車を停めたら、車の鍵を抜いてもサイドランプが消えない。
駐車していた一家のおじいちゃんに助けられた。
ケーブルカーに乗ったら、駐車場で知り合った一家が、席を詰めてくれた。
<教訓>「こちらから話しかけた人に悪人はいない。」

   
<Heidelberg城>

ついに、古城に来た。時間が止まるような出会い。
廃墟の城。見張り塔と崩れかけた部屋。
(これを見なきゃドラクエは作れなかったんじゃないかな。)


Heidelberg城 正面から見たら、まだまだしっかりしているように見える。

いつまでもいたかったが、後ろ髪をこかれる思いで出発。町中で泊まるつもりはない。
ネッカー川に沿って、車を走らせると、突然レストラン兼ホテル(Zimmer)が目に付いた。
英語が通じるのでほっとした。鍵をくれて2つの部屋を見た中、シングル39Euro(5000円)に決定。


<ネッカー川に沿って、点々とお城が見える。>

翌朝、走り出すとすぐにいくつかの古城が。車を停めて誰もいない小道を歩いていくと、
突然、ミッテルブルグ城が。ここは主のいる城。外から眺めるだけ。
裏を回って少し歩くと、ヒンターブルグ城が現れた。

<ヒンターブルグ城>

13世紀の古城。今は廃墟。中庭を通って見晴らし塔に続いている。
中の狭い石段を上がって上に出られそうだが、そうとは知らなかったから、懐中電灯を持ってきていなかった。
誰一人出会わず、ボーッと眺めていた。

更にネッカー川沿いに車を走らせ、迷いながらHornberg発見。
ブドウ畑の上に見えているんだが、どうあがって行ったらいいのかついに発見できなかった。

<Hornberg城 したから写真を撮っただけ。>

SchlosHornekは、岡の上ではなく街中に何気なくある城。
それも、どこかの工場みたいだから、車から写真を撮るだけで終わらせた。
先を急ごう。


<SchlosHornberg>

ネッカー川の右側に道をとると、すぐにGuttenberg城が見えてきた。
鷹狩りのショーが売り物だが、それをこ見ないと4Euroで中を見れた。


<Guttenberg城>

  
<鎧>            <拷問台>    
拷問台は、右側に首をかけ、左側で脚をロープでギリギリ引っ張る。
身長が伸びるかもね。


昼飯は、朝ホテルでもらってきたパンとバターをパーキングで食べる。
パーキングといっても、車を停められるだけ。ベンチがあればしめたもの。



城めぐりは思ったより時間を食う。(計画が甘いだけ。)
思い切ってアウトバーンをショートカットして、Rothenburgへ向かう。
裏道から突然Rothenburgが見えてきた。絵のようだった。

<Rothenbug>

ところが、表に回ってみると、自分が街のどこにいるのか分からない。
車を停めてあちこち歩いて、ようやく街に壁があり、その壁の外にいたんだと言う事が分かった。
そうか、街は円形の壁で守られていて、狭い出入り口が4つあったんだ。
(これが典型的な中世の町の造りだとは、まだ気がつかない。)

  
<街の壁>                  <壁に沿って>
壁は古びた階段を登って、壁伝いに一周できる。街を見下ろすには絶好。

すっかりRothenburgの街並みを楽しんだ後、いよいよ今晩の宿泊地。
Colmbergという13世紀の城は、ホテルになっている。ここも、39Euro。

想い出に残る一夜がふけていく。
  
<Colmberg城>                 <地のワイン>

3日目は、街の旅。有名なロマンチック街道を走ります。
Rothenburgを走り抜け、FeuchtWagenという街に出たとき、発見をした。
道路標識に"StudMitte
"というのを発見。どうやら「街の中心」という意味らしい。
これを見つけたら、そっち方向に曲がる。そしたら、壁が見えてくることが多い。
壁の中は狭いから、その直前の駐車スペースに車を止め、歩いて街中を見物する。
この原理原則を発見してから、街の旅がすーっと効率的になった。

どこの街も、教会と市庁舎は立派だった。
FeuchtWagenの教会の前にいたら、おじさんが「中に入ってみたら。」と言ってくれた。



続いてDinkelbuhlの街。ここも、Studmitteのおかげで、迷うことがない。
  
<ドイツ独特の街並み>                  <飾りのある家が多い>

そして、Nordingenという街。やはり、壁がある。
    
<壁の階段>            出入り口>          <アヒルと豚 交換の像>

ドイツの街の中心の広場は、どこもマルクト広場と呼ばれるらしい。
マルクトとはMarket。つまり古くはそこで商売をしていたことになる。



<Garbergの城 やはりホテルになっている。>


<ドナウ川の交易で潤ったDonauworthの街>

で、だんだん暗くなってきたから、適当な街の中で宿を探したら、ペンションを見つけた。
ツインしかないと言うので聞いたら、35Euro。何と、今までより安いではないか。
その代わり、電話は外の公衆電話という有様。ついでに調べたら、Rottenbuchという所らしい。


<ペンション兼レストラン>

4日目、今日はドイツで一番高い山に登ることにした。ところが外は凄い霧。時間を稼ごう。
Oberammergauという街に到着。ここの町は、家の装飾で知られる。
    
<教会>            <装飾のある家>

(i)でLinderhof城を聞いたら、丁寧に地図までくれて教えてくれた。
のどかな牧場の間をしばらく走ると、城は見えてきた。

しかし、どうも今までの城と趣が違う。
19世紀中ごろにルードリヒ2世という人が作ったPalace。そう、宮殿なのだ。
どうも、こういうのは苦手だ。有名なノイバンシュタイン城というのもこの類なんだろうね。
    

適当に切り上げて、いよいよドイツ最高峰Zugspitze山へ出発。
Eibsee(エイブ湖)という駅から一気にロープウェイで山頂へ。
このロープウェイは支柱も2本くらいしかなく、なかなか凄かった。
    
      <雪の山頂へ>             <最高峰で写真を撮った>


これが山頂風景。オーストリア側 下はスキー場。


これは、ドイツ側。下はEibsee。右上の来た方向だけ曇っている。(なあんだぁ)

来た道を戻って、Fussenに抜ける途中、ノイバンシュタイン城が見えた。
綺麗だったけど、ここから眺めるだけで十分ね。


ULMからStuttgartまで、一気にアウトバーンを走った。
ULMはアウトバーンの始まりで空いていたので、思い切り飛ばしたら、175Kmまで出た。

途中、空いた下り坂があったので、また思い切りアクセルを踏んだら、今度は190Kmまで出た。
Stuttgartでガソリン満タンにして、車を返した。

教えられたとおり、Aspingと言う駅で地下鉄を降り、Markroningen行きのバスに乗ったら、
バイオリンとチェロを持ったイトコの子供達に出合った。

これで、楽しい前半の旅が終わった。